【USCPAは17.2%】監査法人落ちた?内定に近づくコツを解説!

「経理の仕事だけではキャリアの幅が広がらない・・」
「監査法人に転職したいけど、未経験でも採用されるのか不安」
「USCPAの資格を取れば監査法人に行けるって本当?」
「会計のプロとして成長したい」と思っても、いまの会社では経験できることにも限りがありますよね。
でも、だからといって公認会計士試験を受けるのは現実的ではないし、今の仕事を続けながら転職できる道があるのかも分からない……。
そんなときに知ってほしいのが、 USCPA(米国公認会計士)を取得することで、監査法人への転職のチャンスが広がる ということです。
実際、USCPA保有者の17.2%は監査法人で働いていて、パートナーとして活躍する人もいます。
この記事のポイントはこちら。
この記事を読めば「USCPAを取ることで、本当にキャリアの可能性が広がるの?」という疑問が解消し、 あなたの不安が自信に変わるはずです。
USCPAを武器に、良いキャリアと年収アップを手に入れるために次の一歩を踏み出しましょう!

- 1社目は地方勤務で残業続き
- ただ仕事に追われて20代が終了
- 30才過ぎてから転職を決意
- 2社目は転勤なしでホワイト職場
- 残業は月40hr超から10hr未満に
- 簿記2級、米国公認会計士保有
監査法人で働くUSCPAの仕事や年収


監査法人にもUSCPAを求めるポジションが多くあります。仕事内容や年収、キャリアプランを紹介します!
監査法人で働くUSCPAの割合
USCPA登録者(ライセンス保有者)のうち17.2%が監査法人で働いており、一般企業に勤める人が67.9%と過半数を占めています。

(「「USCPA登録者・全科目合格者」の雇用実態」MS-Japanより)

USCPAのライセンス登録していない「全科目合格者」のうち、監査法人に勤めている人は8.7%です。
USCPAの監査法人での仕事
監査法人は、日本の公認会計士の9割が最初のキャリアとして働く場所ですが、USCPAの活躍する場所も増えてきています。
USCPA | 公認会計士 | |
---|---|---|
監査基準 | おもに米国会計基準・ IFRS(国際会計基準) | 主に日本基準 |
アドバイザリー 業務 | 外資系企業の会計・税務 アドバイザリー、 日本基準からIFRS・ 米国基準への移行、 海外進出支援、 海外M&Aなど | 主に国内企業の会計・税務アドバイザリー、 日本基準からIFRS・ 米国基準への移行、 M&Aなど |
おもな クライアント | 外資系企業や日本企業の 海外子会社の担当 | 日本企業 |
英語 | 海外案件が多く、 英語力を求められる | 英語を使う機会は少なめ (外資系企業案件などを除く) |
働き方 | ✓勤務時間は長め ✓勤務地は国内外の 大都市中心 ✓海外転勤の可能性あり ✓出張は海外が多め | ✓勤務時間は長め ✓勤務地は国内の 大都市中心 ✓転勤は少なめだが、 地方勤務の可能性あり ✓出張は国内が中心。 |
USCPAと公認会計士の違い
監査法人で働くUSCPAは、一般的な会計士業務に加えて、国際会計基準の適用や英語対応が求められます。
特に外資系企業や海外案件の監査業務では、USCPAの資格が強みになります。
- 海外企業の監査を担当
- 国際会計基準(IFRS、USGAAP)の適用
- 英語でのクライアント対応
- 内部統制の評価やアドバイザリー業務

USCPAを取っていると、監査業務だけでなくコンサルティングやM&Aアドバイザリーの道も開ける可能性があります。
監査法人の年収とキャリア
監査法人での年収はポジションによって変わってきます。

BIG4では、経験を積めば30代で1000万円以上の年収も十分に狙えます。

法人によって、資格手当などで公認会計士や無資格者と差をつけているところもあります。
また、USCPAと公認会計士で出世する人の違いもあります。
USCPA | 公認会計士 | |
---|---|---|
出世する人 | ✓語学力がある ✓国際案件や外資系企業のクライアント対応が得意。 ✓プロジェクト マネジメント経験が豊富 ✓グローバル視点で 業務できる など | ✓監査業務の精度が高く、 クライアント対応が得意。 ✓プロジェクト管理や 人員配置、教育研修などの経験が豊富 など |
監査法人以外での キャリアパス | 外資系企業の財務・経理、Big4の海外拠点、 コンサルティング ファーム、ファンド、 M&Aアドバイザリー、 海外事業開発 | 事業会社の経理・財務、CFO、コンサルティング ファーム、税理士法人、 官公庁 |
USCPAと公認会計士の違い
特に外資系クライアントを担当するポジションでは、英語力やグローバル視点の高さが求められます。

語学力に加えてプロジェクトマネジメントの経験をみがくと、より高いポジションを目指せますよ。
公認会計士との差別化ポイント

例えば事業会社での経理・財務の経験は、試験合格後にすぐ監査法人に入った公認会計士との差別化ポイントになります
また、米国基準やIFRSに基づく監査や会計コンサルでの会計基準変更のプロジェクトに携われると海外駐在なども視野に入ってきますね。
さらに、英語力を磨き、クライアントや法人上層部へのプレゼン力を磨くことで、自分の実績や経験をアピールできます。
公認会計士の中には「英語が苦手」という人もいて、USCPAは英語力を武器に仕事の幅を増やし、キャリアアップを目指せます。

USCPAでパートナーを目指すなら、アドバイザリーやITなど非監査部門でより目指しやすいと言われています。
実際、USCPAホルダーで監査法人のパートナーになっている人もいます。
USCPA予備校アビタスHPでは、USCPAの監査法人パートナーとして働く方のインタビューが紹介されているので是非チェックしてみてください。

(アビタスHPより)
USCPA最新情報をチェック!
監査法人を選ぶポイント

監査法人を選ぶ際は、自分のキャリアプランや価値観に合った環境を見極めることが重要です。

自分に合った監査法人の選ぶポイントを解説します!
USCPAをどこまで活かすか
- 米国会計基準・IFRSの監査案件があるか
- 外資系企業や海外子会社を担当できるか
- アドバイザリー(非監査)業務が充実しているか
USCPA(米国公認会計士)を取得している場合、その資格をどの程度活かせるかは重要な選択基準になります。
USCPAホルダーは、日本基準での監査報告書のサインはできないので、公認会計士のサポート役に回ることになります。
一方で、米国会計基準・IFRS監査ではより積極的に関与できます。
また、非監査業務(財務アドバイザリーやIFRS導入支援、内部監査支援)には主担当として業務ができます。

USCPAなら非監査業務をメインに経験を積んだほうが、その後のキャリアの幅も広がります。
法人が強い事業領域やブランド力
監査法人ごとに得意とする業界や強みのある事業領域は異なります。
例えばBIG4監査法人の主要顧客です(2023年度時点)。
- EY新日本:みずほFGや東電HDなど、金融や公共セクター
- トーマツ:三菱商事・三井物産・伊藤忠商事など大手商社や三菱系
- あずさ:JR東日本などの鉄道系や、三井・住友系
- PwC Japan:トヨタ自動車や東芝などの大手メーカ
例えばいまメーカで経理経験がある人であれば、PwCなどの監査業務でその経験を活かせるチャンスが多くあるので、有力な選択肢になります。

今後のキャリアも考えたうえで、希望に近い法人を選ぶのもアリですよ。
年収とワークライフバランス
監査法人を選ぶ際には、年収やワークライフバランスも大切なポイントになります。
- BIG4の場合は年収アップも狙えるが残業も多め
- 中堅・中小法人は比較的ワークライフバランスを取りやすい
- マネージャーやパートナーへの昇級しやすいか
例えば、年収を重視する場合、大手監査法人のマネージャー級以上を目指すのが有力です。
一方、ワークライフバランスを優先するなら、中堅・中小の監査法人の方が柔軟な働き方が可能です。
また、最近ではリモートワークを導入している監査法人も増えているため、働き方の選択肢が広がっています。

自分の人生設計やライフスタイルと照らし合わせて考えましょう。
職場風土や文化と合うか
監査法人ごとに職場の風土や文化には違いがあります。
自分の価値観や働き方に合った法人を選ぶことで、ストレスなく長く働ける可能性が高まります。
セミナーには、監査法人主催のものや転職エージェント主催のものがさまざまあります。
自分の性格やキャリアの方向性に合った法人を選ぶことが、長く働くためのポイントです。
【転職】USCPAが監査法人に入るコツ

USCPAを取得して監査法人に転職するには、いくつかの重要なポイントがあります。
特に転職市場では、適切なエージェントの利用や面接対策が成功のカギになります。

監査法人は、同じ会計職でも事業会社とは違うので、しっかりと対策しましょう。
監査法人の先のキャリアも考える
監査法人への転職を成功させるにはその後のキャリアも一緒に考えておくことが重要です。
実際、「会計士白書」によると監査法人での所属期間は3~5年の人が最も多く、マネージャーになる前に転職している人が全体の8割を占めています。

(「会計士白書2019」会計士の履歴書に基づき作成)
転職先で多いのは事業会社で、次いでアドバイザリー・コンサルティング会社、会計事務所が続きます。

(「会計士白書2019」会計士の履歴書に基づき作成)

監査法人での経験を積んだ後、どんなキャリアを目指すか明確にしておくと、監査法人での業務も、高い目標意識で取り組めますね。
監査法人に強いエージェントを使う
監査法人の転職では、専門の転職エージェントを利用するのが成功の近道です。
特にUSCPAを求める求人を多く扱うエージェントを選ぶことで、効率よく転職活動できますよ。
おすすめのUSCPAに強い転職エージェントは3つあります。
サービス名 | おすすめポイント | 会計系職種の 求人件数 | 公式HP |
![]() | ✔︎管理部門特化で 充実したサポート ✔︎上場企業7割を カバー!豊富な求人 | 1,800件 +非公開求人 | 詳細を見る |
![]() | ✔︎会計・税務特化で 関東に豊富な求人 ✔︎独自AI技術で 高いマッチング | 400件 +非公開求人 | 詳細を見る |
![]() | ✔︎利用者の9割が 年収アップ※ ✔︎コンサルや FASにも強い | 非公開 | 詳細を見る |
USCPAの転職は一般の転職に比べても特殊なので、専門エージェントの力を借りながら効率的に自分に合った求人を見つけましょう。
履歴書や職務経歴書を添削してもらう
監査法人への転職では、履歴書や職務経歴書の完成度が採用の可否を左右します。
特に監査法人のニーズや採用実績を詳しく知るエージェントにチェックしてもらうことで、通過率の高い書類にブラッシュアップできますよ。
- 業務経験のまとめ方や表現をみがく
- 意欲やアピールのポイントをつかむ
- 法人の求める人物像に近づける
当然、経験や実績にウソは禁物ですが、最大限自分の魅力を引き出してアピールできる履歴書・職務経歴書に仕上げましょう。

法人によっては、志望理由書が必要なところもあるのでエージェントに確認してくださいね。
面接対策をしっかりやる
採用面接では、これまでの経験や志望動機だけでなく、コミュニケーション能力や論理的な思考力も評価されます。
事前に想定質問を準備し、的確に答えられるように練習することが重要です。
- 自己紹介を簡潔にまとめる
- USCPAの取得理由を明確にする
- よく聞かれる質問リストを入手して回答を準備する
- こちらからの質問タイムに聞くことを3つ以上用意しておく
例えば、「なぜUSCPAを取ろうと思ったのか」「どんな業務をしてみたいか」「5年後のキャリア目標は?」といった質問にしっかり答えられるように準備しておくと安心です。
また、転職エージェントを活用して模擬面接で練習しておくと、本番の面接で自信を持って対応できますよ。

ぼくも事前に質問の回答を話す練習を録音して、改善ポイントをチェックしました。
USCPAの転職におすすめのエージェント


USCPAの転職を成功させるには、専門の転職エージェントを活用しましょう!
MS-Japan

MS-Japanは管理部門特化で30年以上の実績がある転職エージェントです。
職種ごとに専門のエージェントが担当し、登録後の面談から求人選定、選考対策、条件交渉まで安心の転職支援をしてくれます。
無料のキャリア相談もしているので、すぐに転職を考えていない人でも気軽に利用できますよ。
経理系 求人 | 3,100件 +非公開求人 |
対象 年代 | 20代・30代・40代・50代 |
エリア | 全国・海外 |
公式 HP | https://www.jmsc.co.jp/ |

ヒュープロ
ヒュープロは税理士・会計業界専門求人サイトで公開求人件数No.1のサイトです。
独自のAIを活用した求人マッチングにより、自分に合う求人をすばやく提案してくれます。
関東を中心とした求人を扱い、独占の非公開求人も多数あるので経理転職で登録しておきたいサイトです。
会計系 求人 | 9,300件 +非公開求人 |
対象 年代 | 20代・30代・40代 |
エリア | 関東中心 |
公式 HP | https://hupro-job.com/ |

TwinPro(ツインプロ)

公式HP:https://twin-pro.jp/audit_firm
TwinProは、会計・監査分野に特化した転職エージェントで、USCPAの転職サポートにも強みを持っています。
コンサル転職に強いMy Vision系列なので、FASや財務コンサルの求人も充実しており、専門性を活かした転職をしたい人におすすめです。
会計系 求人 | 件数非公開 |
対象 年代 | 20代・30代・40代 |
エリア | 全国 |
公式 HP | https://twin-pro.jp/audit_firm |

会計未経験のUSCPAが監査法人に入るヒント

USCPAを取得しても、会計業務の実務経験がないと監査法人への転職はハードルが高く感じるかもしれません。
会計未経験の場合、USCPA資格取得はマストですが、事業会社での経験が豊富な若手であればポテンシャル重視で採用されることもあります。

少しでもアピールポイントを磨いて、意欲と実績の両方から内定を勝ち取りましょう!
20代のうちがベスト
監査法人の求人では、未経験者向けの採用は20代向けが中心です。
特に35歳を超えると未経験での採用は難しくなる傾向があります。
- 会計未経験ならUSCPA資格はマスト
- 会計を専門としたい理由とキャリア像を整理
- 論理的思考や課題解決の経験をアピール
20代なら、ポテンシャル採用の枠で選考が進みやすく、監査法人でのキャリアをスタートしやすくなります。

監査法人では年齢ではなく勤務年数でポジションが決まる傾向にあるので、若いうちに入っておくと昇給もしやすいですよ。
アピールできる実績・経験を積んでおく
監査法人への転職を成功させるには、会計未経験でもアピールできる実績を持っておくことが重要です。
特にUSCPAを取得しただけでは実務経験がないため、関連する業務経験を積んでおくと有利になります。
- いまの会社で少しでも経理や財務の経験を積む
- 英語を使った業務を経験する
- 簿記や会計システムの知識を身につける
例えば、経営企画やIT部門など会計とのかかわりが強い部門で働いたことがあれば、会計も巻き込んで仕事をした経験がアピールできますね。
また、会計部門外でも会計監査などの対応をした経験があれば、業務のイメージもつきやすいです。
中小企業より大企業出身が有利
監査法人の採用では、大企業の経理・財務部門での経験がより評価されます。
特にグローバル企業や上場企業での経験があると、監査法人の業務に適応しやすいと判断されます。
- 上場企業やグローバル企業の経験が評価される
- 監査法人のクライアントと親和性が高い
- 内部統制や監査対応の経験が活かせる
- 業務の規模感に慣れていると有利
例えば、アドバイザリー部門を目指すなら、大企業での業務の流れや、組織の作りなどを理解していると、「クライアント対応もスムーズにできそう」と評価される可能性が高くなります。

中小企業で働く人は、管理部門の業務全体像を理解していることなどをアピールしましょう。
未経験をどうリカバリーするかを説明
未経験で監査法人に入るにはUSCPAを取った経験から会計知識と英語力をアピールするだけでは足りません。
監査法人で必要なスキルの習得や、前職での経験をアピールすることが重要です。
- 会計や財務に関する知識 ➡USCPAの取得でアピール
- 論理的思考力 ➡最適な解決策を出した経験
- コミュニケーション能力 ➡社内や取引先との関係構築の実績
- 柔軟な思考力 ➡新しい課題やトラブル対応の実績
具体的に今の職場での経験をふり返り、小さなことでもよいので4つのスキルや知識を説明できるようにしておきましょう。
まとめ
- USCPAは監査法人で国際案件や外資系企業の監査に強みを持つ
- 監査法人での年収はキャリア次第で1000万円以上も可能
- 転職時には監査法人の特性を理解し、自分に合う法人を選ぶことが重要
- 監査法人転職にはUSCPA専門の転職エージェントを活用すると成功率が上がる
- 会計未経験のUSCPAでも、適切な準備とアピール次第で監査法人に入るチャンスはある
USCPAの資格を活かして監査法人でのキャリアを築くことは、年収アップやグローバルな働き方を目指すうえで有利な選択肢です。
転職を検討している方は、自分のキャリアプランに合った監査法人を選び、エージェントを活用して効率よく転職活動を進めましょう。