経理は楽しい?楽しめる人の特徴3つを現役経理マンが解説!
「経理の仕事って何の役に立つの?」と疑問に思ってませんか?
実際、経理は会社全体が見える楽しい仕事です。
会社の経理が楽しめなくても、経営企画や営業で実務経験を活かしたり、転職してコンサルティング業界を目指すことも可能です。
この記事では、経理が楽しいと感じるポイントや経理を楽しめる人の特徴、経理を楽しめない場合の逃げ道も紹介します。
記事を読み終えると、経理の楽しみ方がわかり、少しでも前向きに仕事できるようになりますよ!
>>経理が楽しめない時に逃げるヒントはここから飛べます!
- 1社目は地方勤務で残業続き
- ただ仕事に追われて20代が終了
- 30才過ぎてから転職を決意
- 2社目は転勤なしでホワイト職場
- 残業は月40hr超から10hr未満に
- 簿記2級、米国公認会計士保有
経理は経営にかかわる楽しい仕事!
経理でやりがいを感じてる人は60%
経理で働く1,000人を対象とした調査で、過半数の人は仕事にやりがいを感じていました。
(Sansan「経理の働きがい調査」より)
また、やりがいを感じる理由では「自分の裁量で仕事ができる」、「責任のある仕事を任せてもらえる」が上位でした。
(Sansan「経理の働きがい調査」より)
会社の経営をサポート
経理は経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」のうち「カネ」を管理する仕事です。
▼経理業務の一例▼
日次 | ・入出金管理 ・経費精算 ・仕訳入力 ・売掛金/買掛金管理 |
月次 | ・給与/社会保険料の計算 ・月次決算 ・予算実績比較分析 |
年次 | ・決算書作成 ・税務申告(法人税・消費税など) ・損益計画策定 ・年末調整 |
経営状況も日常的に知れて、経営判断につながる指標を提供する立場にもなるので、経営への貢献度は高いです。
会社の事業を通して社会に貢献
よく「経理が社会貢献してる実感がない」という声を聞きます。
もちろん、経理は直接お客さんに商品やサービスを届けることはありません。
しかし、経理は営業部門などの実働部隊をバックオフィスからサポートします。
直接お客さんに対応しませんが、全ての事業に幅ひろく関われるのは経理ならではです。
経理が楽しいと感じるポイント
白黒はっきり結果が出る
経理が毎日処理する仕訳は、金額や勘定科目別に整理されています。
金額・日付をキーに記録が残りますので、正しい処理・間違った処理がハッキリわかります。
同僚の子も「データは嘘をつかないから良い」と言っていたのが印象的に覚えてます。
他の職種だと物事がうやむやにされたり、結論が分からずじまいになってしまうこともあると聞きます。
けど、経理はデータが全てを語るのでごまかしはできません。
モヤモヤせずに済みますよ!
毎日のようにトラブルは起きる
「経理の仕事は単調でつまんない」という人がいますが、そんなのは全くのウソです!
毎日のようにトラブルは起き、対処することばかりで飽きるなんてことはないですよ。
もちろん会社の規模や業界によっても様々ですが、トラブルはこんな感じ!
- 営業が処理を間違えた
- 取引先から支払いされてないと督促を受けた
- 経理システムが不調で処理ができない
- 二重計上が発覚した
- 既存のマニュアルにない事例が出てきた
日々のトラブルを通して、経理の経験値が積めるのは楽しいです。
日々の締切はゲーム感覚で
経理は多くの締切を抱えています。
締切をこなしていくうちに、「ここをスムーズにできたらもっと早く処理できるな」など気づきが出てきます。
いかに早く正確に処理できるかチャレンジするようになります。
データ分析は謎解き
帳簿の調査や損益の分析で仕訳のデータなどを分析するのも楽しみの一つです。
異常値を見つけたり、損益の分析を通して傾向が見えたりすると報告できるネタが見つかり嬉しくなります。
管理資料から経営状況がわかる
会社では予算や損益計画といった利益計画を立てますが、経理部門も大きく関与します。
前提条件の設定や案件の積み上げなどを通して、損益計画の中身を把握できます。
また、営業の経営戦略を通して会社の経営方針を知り、さらに「このまま今の会社にいて良いのか」も分かります。
経理が楽しいと感じる人の特徴
ひとりで作業に没頭できる
経理は誰かと活発にコミュニケーションを取るというよりは、ひとりで作業する時間のほうが多いです。
なので、何かに集中して打ち込める人が楽しみを見つけられます。
コツコツ調べごとができる
白黒ハッキリしている経理だからこそ、慎重さを求められます。
たとえば、データの分析の結果はそのまま経営判断に用いられるので間違った分析をしては困ります。
また、新たな処理方法を検討するには会計基準や税法に沿って正しい処理を導かなければなりません。
そのため、調べごとにも面倒くさがらずにできる人が楽しみながら仕事できます。
数字に触れるのが苦でない
経理は毎日数字ばかり見るので拒否反応が出ないのも重要です。
また、キーとなる数字をある程度覚えられるとより良いです。
たとえば、売上高や利益率、従業員数など会社にまつわる数字がパッと覚えられると数字のチェック精度も上がり、サッと仕事が進むようになります。
細かい仕事が苦にならない
経理は会計制度や税制、内部統制などさまざまなルールに基づいた正しい処理が求められます。
そのため、経理処理のチェックは細かなことに気がつき、間違いに気づける人が最適です。
「こんなことまで気にしなきゃいけないの?」と面倒くさく感じやすい人にはしんどいですね。
経理で楽しさを見つけるコツ
「仕事が単調でつまらない」「何の役に立つのかわからない」という人は、以下の3つを試してみてみましょう。
数字の流れを追う
目の前で処理された伝票や請求書などが最終的に財務諸表のどこに反映されるか、辿ってみましょう。
ひとつひとつの繋がりや関係性が見えてくると、やりがいも感じられるようになります。
上司や経営者の目線で仕事する
上司や経営者だったらどう考えるか、どのように伝えたら理解してもらえるか考えてみましょう。
目線を上げて自分の仕事を見つめると、改善点が見つかり業務品質を上げるモチベーションにつながりますよ!
会計基準や税制を調べてみる
少し難易度が高いですが、会計基準や税制を調べると新しい発見がたくさんあります。
いまの経理処理がなぜこうなっているのか、他の方法はないのかなど考えるきっかけになります。
参考リンク:「企業会計基準」(日本基準、企業会計基準協会HP)
:「IFRS」関連(国際会計基準、日本公認会計士協会HP)
経理が楽しくないときの対処法
経理が辛くしんどいときは無理してはダメですよ!
数字に苦手意識があるとき
営業や経営企画などを経験する
少し経理から離れて、営業部門や経営企画で経理の実務経験を活かしてみましょう。
経理業務を知っている人が営業へ行くと、経理の生の声を代弁してくれるので重宝してもらえます。
また、お客さんや社外に目が行きがちな営業や経営企画で経理を外から見つめると、経理の良いところ・悪いところが客観的に分かります。
本当に経理に向いているか、向いていないか判断するキッカケになりますよ!
仕事がつまらないとき
ゲーム感覚で業務効率化に挑戦する
まずは今の仕事の中に楽しみを作ってみましょう。
どうやって早く処理を終わらせるか、もっと分かりやすい資料作りはできないかなど考えてみましょう。
まだまだより良く仕事できる環境が整えられるはずです!
コンサル業界を目指してみる
もし、経理業務自体にうんざりしている場合、経理の実務経験を活かしてコンサル業界を目指してみるのもオススメです。
たとえば、会計コンサルタントは会計業務フローの見直し、会計関連の制度変更に伴う対応支援などクライアント企業の業務最適化やコスト削減をサポートします。
また、財務コンサルタントや資金調達や投資戦略立案、M&Aに関するアドバイザリーなどを行います。
未経験からのコンサル転職に強いエージェント2選
①アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングはコンサル業界専門の転職エージェントです。
とはいえ、業界未経験だとハードル高く感じますよね。
しかし、アクシスコンサルティングは20年以上コンサル業界に特化した歴史を持ち、のべ約75,000人以上の転職志望者を支援してきています。
コンサル業界出身者だけでなく、異業種からのチャレンジやキャリアアップを目指したい人、またコンサルタントになったその後のキャリアパスも相談したい人にオススメです。
某外資系ファームや某国内系ファームで、シニアコンサルタント以上の入社実績数が全エージェント中、No.1なので(公式HPより)、コンサル業界目指す人は登録しておいて損はないですよ!
②My Vision(マイビジョン)
My Vision(マイビジョン)は比較的新しいエージェントですが、既に累計800名以上の転職成功実績があり、転職した人の約95%が年収アップを実現しています!
また、従来型の転職エージェントで見られがちなキャリアコンサルタントの質のバラつきが生じない仕組みが大きな特徴です。
コンサル業界出身者を含む精鋭の専属担当者が自分に合ったファームへの転職を支援してくれますよ。
【まとめ】経理の仕事は視点を変えて楽しもう
経理はつまらないと言われがちですが、会社の経営をサポートする役割があり、会社の事業を通じて社会に貢献できる仕事です!
①白黒はっきり結果が出る
②毎日のようにトラブルが起きる
③日々の締切はゲーム感覚で
④データ分析は謎解き
⑤管理資料から経営状況を知る
①ひとりで作業に没頭できる
②コツコツ調べごとができる
③数字に触れるのが苦手でない
④パズルのように細かい仕事ができる
①数字の流れを追う
②上司や経営者の目線で仕事する
③会計基準や税制を調べてみる
①ゲーム感覚で業務効率化に挑戦する
②コンサル業界を目指してみる
③営業や経営企画などを経験する
もし、いま経理で楽しさを感じられなくても、今回紹介した楽しさを見つけるコツを参考に自分なりの楽しみ方を見つけてくださいね。
このブログでは、「経理の仕事に興味あるけどイメージがつかない」、「転職したいけど何からすればわからない」人向けに有益な情報を発信しています。
少しでも役に立てれば嬉しいです!ではではー。