仕事を丸投げされてもキャパオーバーにならずに自分を守る方法4選

「仕事を振られすぎて、毎日ギリギリの状態で働いている」
「『仕事を手伝って』と言いたいけど、カッコ悪い気がする」
「休みの日も仕事が気になって、夜もよく眠れない」
「このままの生活、いつまで続くんだろう…」そう考えながら今日も残業していませんか?

ぼくも夜10時過ぎまで毎日当たり前のように残業してました…。
仕事を丸投げされるのは、自分のせいではなく、職場の問題です。
無理な働き方を続けてしまうと、心も体も具合が悪くなってしまいます。
だからこそ、「このままでいいのか?」と感じた今が、働き方を変えるチャンスです。
この記事のポイントはこちら。
「今の仕事が辛すぎるけど、どうすればいいのかわからない」という人が、実際に働き方を変えた方法を紹介するので、すぐに行動に移せるようになります。
「もう限界…」と毎日を耐え続けるのではなく、自分が無理せず働ける環境を選ぶ勇気を持つことができますよ。
- 1社目は地方勤務で残業続き
- ただ仕事に追われて20代が終了
- 30才過ぎてから転職を決意
- 2社目は転勤なしでホワイト職場
- 残業は月40hr超から10hr未満に
- 簿記2級、米国公認会計士保有
【もしかして?】キャパオーバーのサイン

仕事を丸投げされて知らないうちにキャパオーバーになってしまう人が多くいます。
実際、仕事が忙しいと感じる社会人は56.4%で、2人に1人は仕事に対してストレスを感じています。

(「社会人の仕事の忙しさに関する意識調査」株式会社TIME MACHINEより作成)

キャパオーバーのサインにはどんなものがあるか見ていきましょう!
残業が続いている
- スケジュールや締切に無理がある
- 一日の業務量が多すぎる
- 毎月の残業時間が減らない
残業が続くのはキャパオーバーのサインの一つです。
予定の時間内で仕事が終わらない場合、負担が大きくなっている可能性があります。
例えば、営業担当の場合一人で担当する業務の範囲が広いです。
- お客さんとの商談
- 電話対応
- 売上の確認
- 社内報告資料の作成
- 来月のアポイント取り
- 出張旅費の精算
もし、事務処理や資料作成などに追われて残業が続いているなら、自分でこなせる仕事量を超えています。
ミスが増える
- チェックに時間をかけられない
- 仕事を急ぎすぎている
- 疲れで集中力が続かない
キャパオーバーの状態では、一つひとつの業務に注意を払う余裕がなくなります。
例えば、急いで請求書の金額を間違えたまま送付してしまったり、資料の提出締め切りを忘れてしまっていたりするときは注意です。
体調がよくない
- 肩こりや頭痛がある
- 夜なかなか眠りにつけない
- 朝起きても疲れが取れてない
- 食欲がなく、胃腸の調子が悪い
疲労が溜まりすぎると、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなるなどの症状が出ることがあります。
例えば、長時間パソコン作業をするひとは、肩や首のこり、目の疲れが出やすいです。
さらに、疲れが原因で睡眠の質が低下すると、朝起きても疲れが取れず、一日中だるさを感じますよね。
感情をうまくコントロールできない
- イライラが続く
- 落ち込みやすくなる
- 他人に八つ当たりしてしまう
- 自分を責めてしまう
ストレスが溜まりすぎると、怒りっぽくなったり、些細なことで落ち込むことが増える場合があります。
例えば、職場で忙しい時に同僚からの質問が続き、思わず冷たい対応をしてしまった経験はないでしょうか。
このような行動が増えると、職場での人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。
仕事を丸投げされたときの対処法

目の前の仕事に手いっぱいなのに仕事を丸投げされたら、すぐ「やります」と言わずに冷静に対応しましょう。
何でも仕事を引き受けるのは、チームのためにも自分のためにも良くありません。

ときには【断る勇気】も大切ですよ。
できない仕事はキッパリと断る
ほかの仕事で手いっぱいの時や自分にとって難しすぎる仕事を振られたら、無理せず断る勇気を持ちましょう。
断ることは責任放棄ではなく、チーム全体の効率を考えた行動です。

もし「経験してほしいから」という理由で新しい仕事を任されたなら、ほかの仕事を減らしてもらうなどしましょう。
自分ひとりで解決しない
同僚や上司に相談することで、自分では気づかなかった解決策や助けをもらえます。
たとえば、急に資料作成を頼まれた場合、「どの仕事を先に済ませる必要があるか」上司に相談するのもアリです。
どうしても自分一人ではこなせない仕事であれば、同僚の力を借りるなどしましょう。

ひとりで抱え込んでしまい、ミスや納期遅れを起こすのは避けないといけませんよ。
人事部門や上司に相談する
仕事を丸投げされても相談相手が近くにいないときには、人事部門や上司のさらに上司に相談することも考えましょう。
早めに状況を共有すれば、手遅れになる前に解決策が見つかる可能性が高いです。
上司がスケジュールを再調整したり、他のメンバーのサポートを提案してくれることもあります。

担当者レベルで解決できないことも、意外と改善できます。
状況が良くならないときは転職を考える
仕事の丸投げが続き、上司に相談してもよくなる気配がない場合は、転職を考えるのも一つの選択肢です。
仕事を無理して続けると心も身体にも負担がかかり、体調を崩してしまうリスクがあります。
たとえば、「月40時間以上の残業が続き、有休も消化できていない」と感じたら、自分の成長や健康を第一に考え、転職活動を始めてみましょう。

求人サイトを見てみるだけでも、ほかの世界を知ることができるので考え方が変わりますよ。
仕事を抱えこみやすい人の特徴

仕事を抱えこみやすい人には、いくつか共通する特徴があります。
先ほどの「忙しいと感じる社会人」調査で忙しい理由を聞くと上位6つは↓の通り。

(「社会人の仕事の忙しさに関する意識調査」株式会社TIME MACHINEより作成)

抱えこむクセに気づくことが改善の第一歩ですよ!
ほかの人に頼れない完璧主義
- 細部にまでこだわりすぎる
- 他人に仕事を頼むのが難しい
- 常に高い成果を求めてしまう
- 自分で背負い込んでしまう
完璧を求める人は、すべての仕事を自分でやり切ろうとします。
その結果、他の人に任せることが苦手になり、プレッシャーが強まってしまいます。
例えば資料の仕上げに時間をかけすぎてしまい、他の仕事が遅れたりしていませんか?

いい意味で「妥協」する勇気を持ちましょう。
まずは、早い段階で上司や同僚に仕事を確認してもらうことで、余計な作業を減らしてみましょう。
完成度よりもコスパの良さを意識しましょう!
優先順位をつけるのが苦手
- 複数の仕事を同時に進めようとする
- 締め切りを決めないまま取りかかる
- 仕事のゴールがあいまい
- 仕事を後回しにしがち
優先順位をつけるのが苦手な人は、どれも重要だと考えてしまい、仕事が溜まってしまいがちです。
真面目すぎる
- 小さなミスを過剰に気にする
- 常に高い評価を目指す
- 他人の意見に流されやすい
- 自分を責める傾向が強い
真面目すぎると、すべての仕事をきちんとやらなければと考えてしまいがちです。
その結果、必要以上に時間をかけてでも自分で対応しようとすることがあります。
「完璧でなくても良い」という気持ちを持ち、他人に頼ってみましょう。
上司や同僚と仕事をシェアすることで、精神的にも楽になりますよ。
周囲の期待に応え過ぎてしまう
- 「仕事を断る=無責任」と考えがち
- 他人の評価を気にしすぎる
- 「やります」と返事してしまう
- 自分の仕事を後回しにする
周囲の期待に応えすぎる人は、頼まれた仕事を断るのが苦手な傾向があります。
その結果、仕事量がどんどん増え、自分のキャパシティを超えてしまうことがあります。
仕事を引き受ける前に自分の状況を考え、時には断る勇気を持つことも大切です。
仕事を丸投げする職場の特徴

仕事を丸投げする職場の特徴を知って、トラブルに巻き込まれないようにしましょう。

職場の特徴を見極めて、早めの転職を考えましょう!
ほかの人も仕事を丸投げされている
- 仕事が同じ人に集中している
- フォロー体制が整っていない
- 全員が忙しすぎる
- チームとしての連携が弱い
職場で他の人も仕事を丸投げされていると、一部の人に集中しがちです。
その結果、職場の何人もが余裕がなく、チーム全体が忙しさに追われてしまいます。
仕事量が多く人手が足りない
- 一人当たりの業務量が多すぎる
- サポート体制がない
- 計画的な採用や異動がない
- 残業が当たり前になっている
職場の仕事量が多く人手が足りないと、それぞれの仕事量が限界を超えている可能性が高いです。
例えば、繁忙期に業務量が増えても、追加の人員が確保できず、今いるメンバーに業務が集中してしまいます。
これが繰り返されると職場全体が常に疲れ果てて、より業務効率が落ちてしまいます。
上司が部下の仕事を分担できていない
- 部下の能力や仕事量を把握していない
- 管理職が業務量を調整していない
- 「丸投げ」が当たり前の雰囲気
- 上司自身の業務が多すぎる
上司が部下の仕事を適切に把握できていないと、特定の人に仕事が集中していても気づいてくれません。
また、上司自身が仕事を抱えこんでいると、部下のフォローまで手が回らないですよね。
パワハラの風土がある
- 仕事の指示が一方的
- 意見を言いにくい雰囲気
- 「できない」が許されない文化
- 部下の努力が評価されない
パワハラの風土がある職場では、仕事を丸投げされる状況を仕方ないと考える風潮があります。
このような環境では、部下がストレスを抱え込み、仕事への意欲を失いやすくなります。
キャパオーバーにならないための対策

キャパオーバーにならないためには、自分の仕事量を把握し、適切に調整することが大切です。

「優先順位」と「頼る力」が、キャパオーバーを防ぐカギです。
仕事の優先順位をつける
まずはタスクの重要度と緊急性を見極めて優先順位をつけることが大切です。
「アイゼンハウアーのマトリクス」という考え方を使って、仕事を4つに分けてこなしていきましょう。
- 緊急で重要なもの
- 緊急ではないけど重要なもの
- 緊急だけど重要ではないもの
- 緊急でもないし重要でもないもの

早めに上司や同僚にサポートを求める
キャパオーバーを感じたら、早めに上司や同僚にサポートを求めることが大切です。
仕事を抱え込みすぎると、自分だけでなくチーム全体の効率も低下してしまいます。
例えば、急ぎの資料作成と会議準備が重なった場合、「資料作成の一部をお願いできませんか?」と助けを求めるのもいい手です。
完璧を目指さず7割で一度チェックしてもらう
- 重要な部分を優先して仕上げる
- 細かい部分は後で修正する
- 進捗を早めに共有する
- ほかの人のの意見を取り入れる
仕事を完璧に仕上げようとすると、時間と労力が大幅に増えることがあります。
まず7割程度の完成度で仕上げ、上司や同僚にチェックしてもらうことで効率的に進められます。
修正点や意見を早めに出してもらうと、やり直しが減り、効率的に仕上げられますよ。
体調が良くないときは休みを取る
- 無理に出社しない
- 症状が軽いうちに休む
- 代わりに対応できる人を探す
- 職場に状況をしっかり伝える
体調が悪いときに無理をすると、仕事の効率が落ちるだけでなく、さらに体調を崩してしまう可能性があります。
健康を最優先に考え、無理をせず休みを取ることも重要です。
まとめ
- キャパオーバーのサインを見逃さない
- 無理な仕事は断る勇気を持つ
- 優先順位をつけて効率的に進める
- 仕事を抱え込みすぎないよう周囲に相談する
- 体調管理をしっかり行い、必要なときは休む
仕事を抱え込みすぎると、心身ともに負担がかかりパフォーマンスも低下します。
自分の限界を知り、無理なく働くことが大切です。時には仕事を断る勇気を持ちましょう。

キャパオーバーを防ぐには、まず「仕事を抱え込みやすいクセ」に気づくことが大切ですよ!
優先順位をつけ、頼れるところは頼って効率よく働きましょう。